チューハイ界に定期的に現れる狂気のシリーズ。
そんな中から今宵はこちらを飲んでいきましょう。
プロテ in CHU-HI !
商品説明
こういうの好きなんですよね〜。
もう名前からして悪ノリ感MAXなのに、多分真面目に作っている系のやつ。
まあその名の通りプロテインが入っているチューハイでございます。
ローソンのテスト企画として販売されている商品という事で、夜中にローソンで買ってまいりました。
この出オチとしか言いようが無いプロテinチューハイですが、生意気にもお値段の方が¥198(税込み)と他のチューハイよりも若干お高めの価格設定になっております。
とは言え一発屋価格としては全然お手頃な範疇ではありますけどね。
まあ正直言って味にはあまり期待してませんが、どれだけ笑いを与えてくれるのか気になるところです。
それではまずは基本情報から見ていきましょう。
基本情報
◆販売→ローソン
◆ベース→スピリッツ
◆アルコール度数→3%
◆プリン体&糖質→プリン体記載なし。糖質ゼロ
◆果汁→マッスルの素
度数は3%と控えめですね。
まあそれはそうと、パッケージの情報量が多めなので1つ1つ追っていきましょう。
キーワードとしてまずピックアップ出来るのは
・ミルクプロテイン5g
・糖質ゼロ
・ミライプロテイン配合(森永乳業の登録商標)
つまりまあ我はプロテインが入っておるぞという事を全面的にアピールされてますね。
言いたい事はたくさんありますが、ここはまだ堪えて成分表も見ていきましょう。
原材料チェック
見て下さいこれを。
とてもチューハイとは思えない原材料ですね。
ざっくり説明すると、
1.まずアルコールを分解してくれる我らが肝臓なのですが、この肝臓はアルコールの分解の対価としてタンパク質を要求します。
2.筋肉に大事な栄養素を持っていかれてしまう訳ですね。ムキムキが減ってしまうのです。
3.そこでこれ。プロテインチューハイを飲むと、アルコールを摂取しつつタンパク質を補給。
4.つまり、掘った穴を埋める。ノーカンでは無かろうかという事を体現した一品でございます。
最高に頭良さそうで最高に頭が悪いという、私の様な人には突き刺さるステキな商品では無いでしょうか。
そしてそのタンパク質ですが、まずはこちらをご覧下さい。
えーとですね。
・「たんぱく質飲料」とは「たんぱく質4.1g以上/100kcal」のものです。
・本商品にはたんぱく質5.9g/100kcal含まれます
・栄養成分表示には100mlあたり24.4kcal、タンパク質1.45gの記載
プロテ in CHU-HIパッケージより
つまりどういうことなんだってばよ。
脳筋化してよくわからなくなってまいりました。
まあ恐らくこの350ml缶1本飲めば5gくらい摂取出来るんだろうと解釈して話を進めましょう。
個人の年齢や代謝、筋肉量、また日々の運動量等によって数値は色々と変わるのですが、大体1日に必要なタンパク質摂取量のざっくりした目安は男性65g、女性50gと言われております。
要は大体自分の体重=1日に必要なタンパク質ってやつです。
筋トレ民はもっとたくさんの量が必要になってくるのですが、この数値は日常生活だけではなく、特に食事制限でダイエットをしている人は注意が必要。
良くある危険なパターンにありがちなのが、
「Q」食事制限をすると?
→「A」栄養素が不足しがち
「Q」特に脂質を抑えると?
→「A」タンパク質が不足しやすい
「Q」タンパク質が不足すると?
→「A」筋肉量が減って代謝が落ちる
「Q」代謝が落ちると?
→「A」リバウンドしやすくなる
という事に陥ってしまうのですが、ならばという事でタンパク質をしっかり取ってあげるのが良くある解決法でございます。
ただこれ、ダイエット中に食事だけでタンパク質をしっかり取ろうとすると中々難しい為、減量用のプロテインを飲んで不足分を補うのがオススメとされている方法です。
ちと脱線ですが、私が過去半年間で8kgダイエットに成功した時はこんなん飲んでました。
必要なのは
・タンパク質の補給
・カロリーを抑える
・過度な糖質を控える
この3点です。
これらを満たしているのが
・減量用のプロテイン→タンパク質をしっかり含みつつ、糖質と脂質は抑えられている
・ハイボール→糖質が無い上、低カロリー。
というわけですね。一般的に脂肪燃焼を阻害する酒とダイエットは相性が悪いのですが、物を選べば問題ありません。
まあ流石にプロテイン飲みながらハイボール飲むなんて馬鹿な事はしませんでしたが、これでダイエットしつつ酒も我慢しないなんて事をしていました。
で、長くなりましたが馬鹿な事をするためにこのプロテインチューハイに戻りましょう。
いいですか?必要なのは3点です。
・タンパク質5g→プロテインにしては少ないが、チューハイとしては破格の量。
・糖質0→perfect
・カロリー→酒はエンプティーカロリーなので、つまみを抑えれば良し
スペックだけは完璧なんですよ
これ割とマジでダイエットしていた頃にあったら神だったでしょうね…
味さえ良ければ減量には良いと思います。
味さえ良ければ、ね。
という事で長くなってしまいましたが、実際に注いで行って参りましょう!
グラスに注いでみる
泡がおかしい。
なんだこれは。
一応チューハイなのですが、7割くらい泡です。
多少落ち着いたのがこちら。
消えませんな。
ビールの3度注ぎの3回目並みに泡がきめ細かく、しっかりと残っておりますね。
ゆっくりと数回逆さにしてお飲み下さいって書いてあったから、その通りにしたらこれでございます。
まあ飲めりゃどうでも良いんですがね。
色は見ての通りミルキーな白色。
んで香りですが、最初のほんの一瞬だけヨーグルト風の匂いがするものの、どうもなんか粉っぽい変な混ざり物がします。
プロテイン…お前なのか…?
それではようやくと言ったところですが、実飲してレビューして行って参りましょう!
実飲レビュー!
あー…あぁ。
結論から言いましょう。2つの側面から評価した場合、
まずチューハイとしてはシンプルに美味しくありません。
ただこれ、プロテインとしては結構ガチで美味いです。
何故ならこれ、割とそのままヨーグルト風味のプロテインが微炭酸になって、そこにアルコールが足されてるだけといった味なのです。
シンプルだけれども特殊ではある為、勘違いの無い様に念を押しておくと、これはヨーグルトフレーバーのチューハイでも無く、ホワイトサワー的なチューハイでもありません。
ヨーグルト味って書いてあるプロテインの味がするチューハイです。
ジュース的な美味しさは期待しないで下さい。
という事ですので、チューハイとしてレビューしてしまうと普通に美味しくないという評価に落ちてしまいます。
特にプロテイン独特の粉っぽさや風味が苦手、もしくはプロテインを飲んだ事ない人なんかはかなり厳しい評価になるかもしれません。
ただし、これをチューハイではなくプロテインとして評価するなら、ガラッと印象が変わります。
はっきり言って、プロテイン界の中ではかなり美味いです。効果はさておき味はね。
そもそもプロテインってココア味とかバニラ味とか色々あるんですけど、これってそもそも世間一般で言うところの美味しいココアとかバニラみたいな味ではないのですよ。
前提としてあまり美味しいとは言えないプロテイン界の中でのココア味、とかそう言った意味合いであって、このヨーグルト味も例外ではありません。
ヨーグルトに近しい何か、と言ったテイストです。
ただし、これが普通のプロテインと違うのがこちらですよ。
アセスルファムKとスクラロースの最強タッグ、通称人工甘味料ハッピーセットでございます。
普通のプロテインに入っている訳がないこのハッピーセットのおかげで、そこいらのプロテインより抜群にウマくなるのです。
しかも同じく普通では入っていない、丁度いい塩梅の炭酸も加わる事によって飲みやすさも大幅に向上。
プロテインって、しゃーねー飲むか。と言った気持ちで昔は飲んでたのですが、これならゴクゴク行けるくらい美味しい仕上がりになっております。
ちなみにアルコールが3%入っておりますが、あまりにもプロテインの味が強すぎるせいで、他の3%チューハイ程のアルコールを感じられません。
当然入ってはいるんですけどね。
完飲したがしかし
とまあ液体は完飲したのですが、とりあえずこれをみて欲しい。
これチューハイを飲んでいたはずなんですけどね。
何でしょうねこのドロドロは。
傾けても出てきやしないので、スプーンですくってみましょうか…
蒸発し始めてしまった元ヨーグルトって感じです。
まあ多分あれでしょうね。
プロテインってちゃんとシェイクしないで適当に振ると、こうやって溶け切らないのが出てくるんですよ。こんな要らんところまでそういうのが完全再現されておりますな。
これ冷やして飲めってパッケージに書いてあるんですが、もしかしてちゃんと冷やさなかったらヤバい方向に化けていた可能性があるんじゃ…?
ちなみにこの半個体の味ですが、説明できる範囲だと粉っぽいプロテインの塊に嘘くさいヨーグルトの風味があって、そこに炭酸の残りカスがちょっと入った所までは舌で把握出来ました。
が、そこまで。
ケミカルさを感じる前に舌がバグったので、ヤバい塊とだけ言っておきます。
美味いとかマズいではなく、多分ヤバいが適切かと。
今回は邪気を感じで一気喰いしましたが、もし2口目を行けと言われたら己のギアを上げて挑まねばならないタイプのやつですね…
総評とあとがき
という事で完飲でございます。
まあなんやかんや長々と言いましたが、一言でまとめると
まんまヨーグルト味のプロテインって代物。
プロテインとしては非常に飲みやすくて美味しいですが、ジュース的な期待を込めたチューハイとしてはかなり微妙。
といった所ですね。
また、普通のプロテインを食事中には中々飲まない様に、こちらのプロテin CHUHIも食事とは全然合いません。
飲むならこれ単体を推奨します。
意識しないと炭水化物寄りになりがちな現代社会の食生活ですが、きちんと正すのも面倒くさいし酒も飲みたい。
そんなあなたにどーでも良くなる前の悪あがきとして、タンパク質を取りつつ酒も飲めるこのプロテin CHUHIは選択肢の1つとしてありかもしれません。
まあとは言え、普通のプロテインと比較すると含有タンパク質量は少ないですし、酔っ払うにも3%と度数は控えめです。
つまり何が言いたいかって言うとですね。
筋肉に対してアプローチしたければちゃんと普通のプロテインを飲めば良いし、酔いたければ普通の酒を飲めば良いのですよ。
分かってはいたけどわざわざこれを混ぜる必要性はありません。
とまあ本末転倒ではあるものの、企画商品としてはかなり面白かったと言えると思います。
最後に一つ。
缶チューハイ飲んでてスプーン使ったのなんてはじめてだよ。
では!
他のローソン企画シリーズ実飲レビュー
成分表
成分 | 100mlあたり |
エネルギー | 24.4kcal |
たんぱく質 | 1.45g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 0.4g |
ー糖類 | 記載なし |
食塩相当量 | 0〜0.01g |