怒涛の快進撃が止まらない麒麟特製シリーズから、今回はこちらを飲んでいきましょう。
麒麟特製辛口こだわりサワー!
商品説明
この特製シリーズもいつの間にかラインナップが増えて参りましたね。
無難なフレーバーをしっかり丁寧に、個性を持ちながらも美味しく仕上げる事に定評がある麒麟特製シリーズですが、前回のレモン酎ハイボールといい挑戦的なチューハイをリリースし始めております。
中でも今回はこちらの辛口こだわりサワーを解説&レビューして行きましょう。
まずは基本情報から。
基本情報
◆メーカー→KIRIN
◆ベース→ウォッカ
◆アルコール度数→9%
◆プリン体&糖類→共にゼロ
◆果汁→無し
ベースは麒麟特製シリーズ恒例のウォッカ。
臭みの少ないのが特徴ですね。
アルコール度数も9%と、特製シリーズのパンチ力をしっかり踏襲しております。
これだけだとただのシンプルな酒ですが、ここからがこのチューハイの見せ所でございますね。
パッケージを見てみましょう。
・米を熟成したうまみエキス
・隠し味の柑橘エキス
・食事を引き立てる天日塩ひとつまみ
麒麟特製辛口こだわりサワー パッケージ
何だこれは。
ただ何の工夫もなく終わるはずがないとは言え、ウォッカに米と柑橘と塩をちょい足しブレンドするとは中々やりますね。
一体何が出来上がっているのやら…
まず熟成した米との事ですが、あくまでこれはエキス。糖類ゼロである以上、米の糖質を抜いたこのエキスとやらが一体何者なのか。
そして普通に考えたら到底米と合いやしない柑橘エキスを配合。
さらにこれらをまとめ上げるのに一役買っているであろう天日塩。
食事にも合うとの事ですが、これだけ見ると味として危険なアラートが私の中で鳴り始めております。
これ本当に大丈夫なんだろうか…?
疑念を胸に抱きつつ、原材料もチェックして行きましょう。
原材料チェック
いつもの人工甘味料セットが入っておりません。
レモン酎ハイボールといい、麒麟特製シリーズが急に方向転換して来た印象ですね。
正面パッケージに記載はありませんでしたが、いつものシトラスエキスはちゃんと入っております。
シンプルな無糖系チューハイとは一線を画しているであろう事は容易に想像がつきますが、果たして…
飲んでみない事には分かりませんので、とりあえず注いでいきましょう。
グラスに注いでみる
結構強炭酸には近いのですが、グラスに注ぐとちゃんと落ち着いてはくれますね。
炭酸好きにもそうでない人にも飲み分けは出来そうです。
色味は透明なのですが、澄んではいません。
甘口の日本酒や米焼酎の様な若干黄色みがかった色味ですね。米のうまみエキスとやらでしょうか。
そして香りですが、これが結構強烈。
グラスの外にまでばっちり飛んで来ているレベルなのですが、近くで嗅ぐとかなり辛口な日本酒とウォッカのハイブリッドといった、パンチのある匂いがしっかりします。
まあ一言で言えばしっかり、いやかなり酒臭いですね。
若干の爽やかさの様なものも感じますが、隠し味である柑橘エキスともまた違った香りを感じます。
これは中々凄そうですね…
では実際に飲んでみると致しましょう!
実飲レビュー!
うっわバッチバチに酒だこれ。
凄いです。一体どうやってブレンドしたのか謎ですが、かなり辛口のスパークリング日本酒とウォッカが上手いこと馴染んだ様な状態で、両方の味と香りが同時にダイレクトアタックして来ます。
これがそんじょそこらの雑魚辛口ではなく、想像以上にしっかり辛口です。
とにかくアルコールのボリューム感がしっかりとしている為、スペック上は9%ですが体感10%台並みの重厚感が味わえます。
そしてこの辛口こだわりサワーの特徴である米のうまみエキスに関して。
当然日本酒や米焼酎がベースではないので、所謂米の甘味や深みはありません。
日本酒や米焼酎を期待して飲むとかなり違和感を覚えてしまうでしょう。
しかしながらうまみエキスとあるように、ファーストアタックと後味ではしっかりと米の香りや旨味を感じる事が出来ます。
さらにこの米のうまみエキスに麒麟特製シリーズの特徴であるシトラスエキス、そして隠し味の柑橘エキスが加わる事により、全く別方向の酒へシフトして完成されています。
これだけしっかり辛口となると後味はアルコール臭に包まれてしまいがちなのですが、それを上手くまとめ上げて調整しているのがこのひとつまみの天日塩。
直接的な塩味は感じませんが、味の頂点からエンドへと向かっていく時のタイミングで、いわゆるソルティーなんちゃら系を飲んだ時のあの全体が一気に引き締まってシャープにまとまる。
そしてそのおかげで酒臭さよりも旨味がひきたっております。
これも全て計算し尽くされた結果だと言うのか…恐るべし麒麟特製。
総評とあとがき
完飲しました。
はっきり言って、これは凄いもん飲んだわって感想です。
一言でまとめると、
日本酒をリスペクトした米の旨味を表現しつつ、ウォッカの澄んだアルコール感を用いてばっちり辛口に仕上げたサワーと言ったところでしょう。
一歩でも間違えれば味が大崩壊してもおかしく無い、というヤバイラインに挑戦しつつもきれいにクリアしてきたチューハイですね。
これは流石としか言いようがない。
おそらく他のメーカーが見よう見まねでこれを作れば壊滅的な仕上がりになるでしょう。
しっかりと酒臭さはありますので万人受けするとは正直言えないのですが、コアなターゲットにはストレートにぶっ刺さるでしょうね。
地味に凄い点として、これだけ米の旨味を引き出しつつも日本酒等と違って糖類ゼロを叩き出しているのも驚異的だと思います。
パッケージに食事と合うと紹介されていますが、それも納得。
和食、特に醤油と共に頂きたい焼き魚や刺身との相性は格別でしょう。
個人的にはもっと尖った仕上がりでも良いかなとも感じましたが、それにしても酒臭さはしっかりしてますので、それが苦手な人は要注意が必要かもしれません。
刺身買ってきまーす。
では!
参考価格
1本当たり¥124(税込)と他の麒麟特製シリーズよりも安いですね。
他の麒麟特製シリーズ実飲レビュー
成分表
成分 | 100mlあたり |
エネルギー | 52kcal |
たんぱく質 | 0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 0.1〜0.7g |
ー糖類 | 0g |
食塩相当量 | 0.03〜0.08g |
プリン体 | 0mg |