安酒界隈の闇の象徴であるトップバリュ。
今宵もまた、その中から1つを宴に加えましょう。
トップバリュSTRONG無糖DRY
商品説明
性懲りも無く買いますよ。ええ。
トップバリュと言えば安酒界隈ではアイドルの様に扱われております通り、一部では言わずと知れたチューハイの底辺とも呼ばれております。
まず一般的にメーカーが製造し、小売店を通して割とどこのコンビニ等でも流通しているのをナショナルブランドと呼びます。
それに対し、小売店等が独自に開発や製造、販売をしているのをプライベートブランド(PB)と呼びます。
このPBの利点は製造や流通にかかるコストが抑えられる分、安い価格で販売されると言う点。
こちらのトップバリュSTRONG無糖も例に漏れず、似た様な商品であるストゼロ無糖DRYが約120円くらいで売られている中、これはなんと85円という市場破壊価格で販売されております。
安いと言うのは消費者である我々にとっては非常に嬉しいですね。
チューハイ等が一斉に値上げされたのも記憶に新しい中、この脅威的な価格をキープされているのは企業として本当に素晴らしいと思います。
ただこちらのPB、メリットだけでは無かったりします。
普段製造を行っていない小売店等が独自に開発しているという事もあってか、中には残念なクオリティーの製品があったりもします。
そしてトップバリュに話を戻しましょう。
このトップバリュではプライベートブランドの中からさらに4つのブランドに分かれており、この様な区分になっております。
トップバリュロゴ色 | ブランド名 | テーマ | 実際の品質 |
黒 | SELECT | こだわりぬいた最上質ブランド | 最上 |
緑 | グリーンアイ | オーガニック&ナチュラルブランド | 高 |
ピンク | トップバリュ | 新価値創造ブランド | 中 |
黄色 | ベストプライス | 満足品質ブランド | 下 |
で、このトップバリュSTRONG無糖がどれなのかと言うと、
黄色の悪魔。ベストプラァァァイス!
ただでさえ怪しいクオリティーの物が存在するプライベートブランドの中でも、さらに限界レベルまでコストを下げて作られたのが、このSTRONG無糖なのでございます。
以前トップバリュSTRONG系のレモンや塩レモンを飲んだ時もそうでしたが、これはもう
見えている地雷なのでございます。
まあとりあえずは基本情報から見ていきましょうか。
基本情報
◆メーカー→トップバリュ
◆ベース→ウォッカ、スピリッツ
◆アルコール度数→9%
◆プリン体&糖類→共にゼロ
◆果汁→なし
続いてノンストップで原材料も確認しましょう。
原材料チェック
ご覧いただけましたでしょうか?
果汁は当然無い。
無糖なので糖類も無い。
人工甘味料も無い。
プリン体も無い。
じゃあ何があるのかって?
酒です。
アルコールだけがそこに存在します。
ストゼロ無糖や氷結無糖を比較として例に挙げると、どちらも無糖と言えども飲みやすくするためか、何かしらの柑橘がフレーバーとして入っております。
しかしこのトップバリュにはそれすら存在しません。
優しさのかけらも無いのです。
最低限の添加物として酸味料と香料は入っている様ですが、これが如何程のものなのかは正直飲んでみないと分かりませんね。
ヤバイという事で有名なこのトップバリュチューハイ。
無糖だから余計な物が入っておらず、大丈夫なクオリティーになっているのか。
それともアルコールだけで勝負した事により、ヤバさの塊へと昇華しているのか。
気になる所でございますね。
それでは実際に注いでいって参りましょう。
グラスに注いでみる
やはりトップバリュ。
強炭酸とも呼べる強めの炭酸が一気に出た後、悲しくも消滅してしまいますね。
とはいえこのSTRONG無糖はまだ残っている方ではありますが…
色は当然ながら無色透明。
というかこの成分表で無色じゃなかったら何もかも疑わなければいけなくなりますがね。
そして肝心の香り。
これがまあライム的な香料の香りはなんとなくするのですが、そんな事よりバチバチに酒臭いです。
成分表の段階で警戒はしていましたが、これもまたヤバイと言われるストゼロ無糖よりも更に臭い。
まあ添加物としての香料しか無いので、そりゃ酒臭くはなるのですが…
多分この臭いだけでダメな人は無理ってなるかもしれません。
まあ当然私は行きますがね。
では、いざ尋常に勝負と行きましょう。
実飲レビュー!
ダメだ全ッッッ然美味しくねえ…
ファーストアタックでまずダイレクトに酒臭さが来ます。
そして申し訳程度のライム的な香料の香りがします。
ここまではまだ良い。
ここからが問題。
こんなご時世ですので、手指を消毒する為のアルコール消毒液があるじゃ無いですか。
あれを飲めるギリギリまで薄めたらこうなるんだろうなぁ…って味と臭みが口いっぱいに広がります。
で、また最初の酒臭さが帰って来ます。
それだけ。
そんなこんななので、ちびちび何口か飲んでいると舌をバグらせる素の様な物が蓄積されていき、9%の度数も相まって味覚が麻痺していく様な感触を覚えてしまいます。
せめてフレーバーとして柑橘系がもっと入っていれば話は違ってくるとは思うのですが、それすらこのSTRONG無糖には無いので、全然スッと入って来ません。
美味しくないと言うよりも、飲むのがただただしんどいという味という評価です…
どうしてこのシンプルな原材料でこうもアンバランスな配合になってしまうのか…
長期戦を挑むべきでは無いと判断したので、パッパと飲み切ってやりましょう。
総評
はい飲んでやりましたとも。
まあ一言でまとめると、
酒臭い→ほんのちょっとライム的な香り→ガチでアルコール臭い→酒臭い→無
というヤバイ塊でした。
美味いマズいのカテゴリーでは無く、しんどいと言うのが当てはまる稀有なチューハイですね…
トップバリュだと分かっているから己のギアを上げて完飲出来ますが、
正直言って居酒屋でこれを出されたら一口飲んだ後、即座にテーブルの隅に避けて生ビール頼み直すレベルです。
確かに価格の安さは魅力的ではあるのですが、これは割ってはいけないラインを割ってしまっていると言う評価ですね…
まあその気になれば飲んでやれない事は無いので、もう酔えさえすれば別にどうでも良いという人には安価で良いと思いますが、個人的にはここはケチらずにもう数十円出して他のチューハイを買う事をオススメします。
特に初めて無糖系チューハイを買おうと思ってる人は、間違ってもこれは買わない方が良いです。
無糖という物に間違った絶望を抱いてしまいます…
あとがき
無事に戦から生還しましたので、至高のデトックスタイムでございます。
ちゃんと着地する所には着地したいですからね。
いつものこれです。
お馴染みのストゼロでございますよ。
たっぷりの氷を入れて、
こうして、
あぁ…美味え…
しんどい戦いの後の一杯は格別でございますよ。
とは言えこっちは人工甘味料バッチバチの味なんですけどね。
0か100の極端なラインナップでお送りしました。
では!
他のトップバリュの実飲レビュー
成分表
成分 | 1缶350mlあたり |
エネルギー | 184kcal |
たんぱく質 | 0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 0.7g |
ー糖類 | 0.7g |
食塩相当量 | 0.01g |
プリン体 | 0mg |